八面山を遥拝するように、岩窟にひっそりと佇む金色妙見宮。

かつてこの場所には、山伏たちが訪れ、
八面山を望む風景がひらけていました。

地域の人々によって守られてきたこの場所も、
いまでは高齢化とともに足を運ぶ人が減り、
登ることも、神事を行うことも、難しくなっています。

このままでは、
妙見宮は静かに、誰からも忘れられていくかもしれません。


こうした場所は、きっとここだけではありません。
閉じていくことも、仕方のない流れなのかもしれない。

けれど、
そのやるせなさを、地域の人たちだけが抱えたままでいいのだろうか。

その風景を、もう一度見てみたいと思う人が、
関わることはできないのだろうか。


この場所を訪れ、その想いに触れた学生たちは、
地域の人たちと手を取り、
風景をひらくために木を切ることを決めました。

ここは、金色妙見宮の風景を取り戻す物語が、
少しずつ積み重なっていく保管庫です。

金色妙見宮と金色集落
風景をひらく、関係をひらく



Chapter 02
つづきは、これから

風景がひらけたことで、すべてが終わったわけではありません。

これから、地域の方が再び安心して登って来られるように、
山道の整備や、古くなった舞台の手入れにも取り組んでいきたいと考えています。

この先に何が待っているのかは、まだわかりません。

それでも、この場所をもう一度大切にしてみようと、
ともに思ってくださる皆さんの存在が、追い風となっています。

この物語は、もう少し続いていきそうです。